「山形県川西町にみる小学校英語活動の取り組み」撮影レポート


長きにわたり英語教育指導法映像を撮り続けてきたジャパンライムですが、実は「小学校英語」に関するコンテンツの数は、中高向けに比べると数えるほどしかありません。

しかし、日本における英語教育が大きく変わろうとしつつある今、弊社でも英語教育の土台となる小学校での英語教育、そして小中連携に関わる情報の発信にも力を入れていくことになりました。

 

その発端となった山形県川西町との関わりを、2020年春に発売予定のDVDの予告も兼ねて企画担当者からレポートさせていただきます。

地方の公立学校でも工夫と力の結集でここまでできる!というのを示す好例です!

 

「川西町の取り組み」撮影に至るまでの経緯

 2020年からの小学校英語教科化を目前にした2019年春先、旧知である山形県在住の先生から一通のメールをいただいた。

それは『山形県川西町で行われている小学校英語の取り組みについて、ぜひ取り上げて指導用DVDにして全国に発信してもらえないだろうか・・・』という内容だった。

小学校英語に関しては正直それほど積極的に取り組んではおらず、当初二の足を踏んでいたところ、その先生から再三にわたり強烈なアピールを送られ、ついには山形大学の先生を通して川西町の教育長に打診して普通学級のビデオ撮影まで許諾してくれたとまで連絡をいただいてしまった。

そこまで外堀を埋められては断るわけにもいかず、様々な段取りをつけて2019年5月川西町を初めて訪れた。

川西町と英語教育推進委員会の取り組み

川西町は山形県の南部、牛肉で有名な米沢市の隣に位置し人口は15,000人ほどの小さな町。山々に囲まれ田畑も多く風光明媚な土地で、学校は小学校が6校、中学校が1校、町の中心はJR米坂線羽前小松駅あたりで、近くにはこの町の出身である故井上ひさし氏寄贈の蔵書や生の原稿等の資料を手に取って見られる町立図書館に併設された「遅筆堂文庫」があり、個人的見解ではあるが「一見の価値あり!」だ。

 

さて、川西町ではリーダーである小野教育長が中心となり平成29年度に英語教育推進委員会」を立ち上げ、外国語活動の指導案や指導方法を作成し、さらにはICTやALTの積極的な活用をめざしている。メンバーは小学校6校の教員に中学校1校の英語科教員、さらには全校校長、教頭、ALT、英語専科教員、ICT担当者など小中連携、小小連携を意識した委員会で、今回DVDの監修にあたっていただく山形大学の金子淳氏がアドバイザーとして月一回、何を置いても必ず集まる(学校行事よりも優先されるという)まさに実働的な組織である。

 

しかし指導案ができても実際においては分かりにくい、どのように指導すればよいのかという声が上がり、これらの問題を解決するために指導案の内容を英語専科の市川教諭が中心となり、動画にしてYou Tubeの限定公開で各校の先生方が見られるようにしたところ理解度が飛躍的に上がり、またT1(学級担任),T2(ALT)ともに事前にその単元の動画を見ておくことで授業前の打合せ時間が大幅に削減できた、というような様々な成果を上げることができたということである。 

「川西町の小学校英語活動」撮影を終えての雑感

 これら川西町の取り組みは各方面より注目をされ、NHK山形放送局の特集でも取り上げられ大きな反響を呼んでいるが、今回ジャパンライムでは、川西町関係各位の多大なご協力の元、小松小学校、吉島小学校の2校での授業と関係者の方々のインタビューなど今までの経緯や苦労話、成果面など多岐にわたって収録を行ってきた。

 

授業はT1お一人による授業、T1(学級担任)T2(英語専科)による授業、T1(英語専科)T2(ALT)による授業とバリエーションが豊富なものとなっている。

また、インタビューには小野教育長をはじめ、学校の管理職(校長先生)や学級担任、英語専科、ALT、ICT担当者などそれぞれの立場で川西町の取り組みについて思いや感じていることを大いに語っていただいた。

  このインタビューの抜粋記事は、今春、当サイトにて公開予定。

 

今回の取材を通して感じたことは、川西町の取り組みというのは一人のスーパースターが中心になって行うものではなく、どこの自治体、学校でも実行可能な内容である、ということ。

さらにはこれから始まる小学校の英語教育のみならず、そのことによって多くの関心事の一つとなっている「小学校と中学校の連携、接続をどうしていくのか!?」といったところへの大いなる道標とともに成功へのカギになるのではないか…と、強く感じた次第である。

(2020.2)


この川西町における小学校英語活動の取り組みを収録したDVDは、今春発売予定です!お楽しみに!